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パリ・イル=ド=フランス地域圏、Choose Paris Region、ADPグループ、RATPグループは、ポントワーズ飛行場で新しい都市型エアモビリティの実験を開始しました。

パリ・イル=ド=フランス地域圏、Choose Paris Region、ADPグループ、RATPグループは、ポントワーズ飛行場で新しい都市型エアモビリティの実験を開始しました。

Choose Paris Regionを通じてパリ地方およびADP(パリ空港)グループRATPグループ は、パリ地方(パリ・イル=ド=フランス地域圏)の副会長であり、同時に地域経済開発局Choose Paris Regionの会長であるアレクサンドラ・デュブランシュ氏の立会いのもと、 ポントワーズ - コルメイユ=アン=ヴェクサン飛行場において、持続可能な新しい都市型エアモビリティのためのテストセンターを発足させました。
この正式開始は、「空飛ぶタクシー」と呼ばれるeVTOL(電動垂直離着陸機)と、その使用を可能にするすべての設備についての最初の実地試験のスタートを意味します。カーボンフリーの飛行が実現することで、モビリティーニーズが高まり、人や物の輸送に多くの可能性が期待されています。

この新しい技術を開発するにあたっての主な課題は、アクセプタビリティ(容認度)、安全性、使用上の認可です。今後数ヶ月にわたってポントワーズ空港で計画している試験を通じて、DGAC(フランス民間航空局)とパートナー企業が、2024年のパリ・オリンピックパラリンピック に向けて、2つの路線におけるサービス開始前の事前テストを検討します。1つ目の検討対象は、パリ・イシ・レ・ムーリノー・ヘリポートとサン・シール飛行場を結ぶ路線、2つ目はパリ・シャルル・ド・ゴール空港およびル・ブルジェ空港とパリ市内(場所は未定)を結ぶ路線です

2020年9月、 新しい都市型エアモビリティ (UAM)業界のパリ地域での活性化のために、いくつかのプロジェクト募集が開始されました。約30社のメーカーが選ばれ 、モデリングと騒音測定、飛行段階と空域への組み込み、メンテナンスと燃料補給、旅客輸送ルートなどについてテスト が実施されました。

ADPグループは、これらのテストを最高の条件で実施するために、ポントワーズ飛行場において、発着場、誘導路、駐機場、倉庫などの開発作業を行ってきました。

ポントワーズ飛行場のテストエリアでは、本日、以下の試験飛行が行われました。

  • Skyports 社は、物流に特化したドローンフライトにより、特に医療品の輸送(血液バッグ、医療関連キットなど)に力を入れています。
  • Thales 社は、 Hélifirstヘリコプターに搭載される衝突防止システムの実証試験を行いました。
  • Pipistrel 社 (完全電動航空機メーカー)の充電作業と、FFA(フランス航空連盟)の支援を受け、 Green Motion社 の認証システムを使用した飛行の実施。


その他、今後以下のような3つの主要テーマでテストが実施されます。

  • 騒音と振動の影響について:RATPグループが2022年3月に、Bruitparif社およびDGACと協力して、Volocopterの飛行に合わせて最初の測定キャンペーンを実施します。この目的は、アクセプタビリティ基準を満たすために、eVTOLの近距離および遠距離での騒音の発生を定量化し、予測し、モデル化することです。
  • ドローンおよび eVTOLを従来の航空交通システムに適切に統合, :これはポントワーズにおいて、必要な安全条件を満たした上で、他の航空機と適切に管制システムに組み込むための試験が行われます。これらの試験は、ユーロコントロール社の主導のもと、SESAR JUが資金提供するプロジェクト CORUS-XUAM コンソーシアムで実施されます。
  • 最後に、英国の運営会社Skyports社が ADPグループと提携して開発した モジュール式「Vertiport」受入施設の構築により、旅客ルートの様々な問題点が検討 されます。この施設では、2022年6月から、旅客の乗降、バッテリー充電、車両メンテナンスなどの試験が可能になります。

Volocopter社、 Airbus社、 Vertical Aerospace社 、 Ascendance社に加えて、アメリカの eVTOL メーカー Joby Aviation社 とドイツの Lilium社 も、ポントワーズの試験センターを軸としたパリ地方のエコシステム参加を発表しています。今後、他のメーカーもこれらの動きに追随する可能性があります。

アレクサンドラ・デュブランシュ(パリ・イル=ド=フランス地域圏の副会長で復興・誘致・経済開発・イノベーション担当、また地域経済開発局Choose Paris Regionの会長)
アレクサンドラ・デュブランシュ(パリ・イル=ド=フランス地域圏の副会長で復興・誘致・経済開発・イノベーション担当、また地域経済開発局Choose Paris Regionの会長)

 

これを受けて、 パリ・イル=ド=フランス地域圏の 復興・誘致・経済開発・イノベーション担当副会長であり、パリ地域経済開発局Choose Paris Regionの会長でも あるアレクサンドラ・デュブランシュ 氏は次のように述べています。「ポントワーズ飛行場では、パリ地方とそのエコシステム全体の支援により、明日のエアモビリティが構築されつつあります。さらに、電動航空機や水素を利用する航空ソリューションの開発を支援するだけでなく、航空・宇宙分野で欧州をリードする地域として地位を強化していきます。2024年に開催されるオリンピックに向けて、パリ地域の人口密集地でこれらの新技術を開発・利用することは、ひとつのオプションではなく、まさに必須要件なのです」

また、フランスの交通担当大臣であるジャン=バティスト・ジェバリ氏は、次のように述べています。「2019年のパリ航空ショーにおいて、ADPグループ、RATPグループ、エアバス社は、運輸省の支援のもと、2024年のオリンピックに向けた都市型エアモビリティサービスの実施に向けた調査を開始することを発表しました。このパートナーシップの具体的な成果のひとつとして、ここポントワーズで、エコシステム構築が実現されさたことを大変嬉しく思います。フランス政府はこの資金調達に全面的に協力しており、「空飛ぶタクシー」の開発のために民間航空研究評議会(CORAC)から約2,500万ユーロがすでに出資されているだけでなく、DGACや運輸省革新庁とのプロジェクト支援にも協力しています。パートナーシップ、技術革新、試験センター、規制、資金調達など、すべての要素が一体となっています。成功のための材料はすべて揃っています。あとはそれを実現するだけです」

アエロポール・ド・パリ社- ADPグループの会長兼CEOであるオーギュスタン・ド・ロマネ氏は次のように述べています。「このポントワーズ飛行場には、新しいエアモビリティをめぐる独自のエコシステムが結集しており、今日発表された試験センターは、ヨーロッパでも前例のないものです。これは、脱炭素で革新的な将来の航空の可能性を探るための具体的な実験であり、これまでほとんど開拓されていなかった低空飛行(300m以下)の市場を開拓するためのものです。ポントワーズでは、都市型エアモビリティーのすべての構成要素を試験することができます。ADPグループは、環境負荷の低減、技術革新、一般的な実用性を調和させた新しい利用を促進するための集約者として、その役割を十分に果たしていきます」。

RATPグループの会長兼CEOのカトリーヌ・ギユアール氏は次のように述べています。「今日のこのユニークな試験センターの発足は、私たちの未来に新しい命を吹き込みます。都市型エアモビリティは、RATPグループの2つの優先事項である「明日の都市」と「新しい形のモビリティ」をつなぐものです。密集した都市部にeVTOLを組み込むために、当グループの持っている専門知識やノウハウを十分に活用し、来年3月からは騒音・振動のアクセプタビリティ基準についても取り組んでいきます。この実地試験では、パリ地方での「バーティポート」(「空飛ぶクルマ」の発着場)設置計画を予測・確認するために、車両、近隣、地域のスケールで、eVTOL飛行のモデル化を行います。真のインフルエンサーとして、私たちの目的は、長年の交通手段を深く補完するものとして、都市型エアモビリティの発展を促すことです」。

オーギュスタン・ド・ロマネ(アエロポール・ド・パリ社- ADPグループの会長兼CEO)、ジャン=バティスト・ジェバリ(フランス交通担当大臣)、カトリーヌ・ギユアール(RATPグループ会長兼CEO)、アレクサンドラ・デュブランシュ(パリ・イル=ド=フランス地域圏復興・誘致・経済開発・イノベーション担当、パリ・イル=ド=フランス地域圏)。


ポントワーズ - コルメイユ=アン=ヴェクサン飛行場について

Pontoise
 
  • パリの北西 35 kmに位置しています。
  • 面積は 235ヘクタール (サッカー場45面分)。
  • 1日平均60便、年間60,000便に制限。
  • 舗装された滑走路2本 と 1つの管制塔。
  • 機体整備用格納庫。
  • 航空消防署
  • 既存のヘリコプター 飛行ルート
  • アクセスは ポントワーズ市に近く、電車(RER、C線)やバス路線を利用可能。

Choose Paris Experts

Romain Erny

Aerospace & Mobility
Expert