Simplykは、2015年にスタートした、非営利団体への寄付、ピアツーピアキャンペーン、ボランティア活動などのための合理的な資金調達ツールを提供するオンラインプラットフォームです。100%無料で使用でき、非営利組織による間接費を低く抑えたインパクトのあるキャンペーンの推進を支援します。4000以上のドナーを数えるこのケベック州最大のボランティア プラットフォームは、パリ地方に2つ目のオフィスを構え、グローバル展開を加速しています。今回は、Zeffy社の最高技術責任者である Thibaut Jaurou 氏に、パリ地方での優秀な人材の確保やスタートアップ 促進プログラムについてお話を伺いました。

Simplykについて簡単にご紹介ください。また、御社のソリューションが社会にプラスの影響をもたらす理由を教えてください。

非営利団体の活動資金は非常に限られており、寄付金も効率的に使わなければなりません。ところが、従来のオンラインツールはコストが高すぎて利用できないことが多いのです。Simplykは、資金調達を最適化するための効率的かつ無償のソリューションを提供することで、各団体が活動を支援するという第一目的に集中し、ドナー基盤を拡大できるようにします。

オンライン資金調達型グループ（プラットフォーム）として、なぜカナダからパリ地方に進出することが重要だったのですか？

Simplykを立ち上げたのはモントリオール留学中でしたが、もともと2人ともフランス出身で、フランスでエンジニアリングを学びました。フランスにこだわったのは、友人や家族がいるからという理由だけでなく、優秀なエンジニアのネットワークが存在するからです。新型コロナウイルス感染症の流行が始まった時に、フランスに戻ることを決めました。パリ地方はダイナミックで多様な人材採用の環境が整っており、スタートアップ企業にとって理想的でした。

国際的な展開に必要な条件とは何でしたか？

最大の課題は、文化的にも溶け込めて高いスキルを持った多様な人材募集・採用が「しやすい」場所を選定することでした。

最終的にパリ地方への進出を決定した理由は？

パリ地方は、経済的なダイナミズムにあふれ、立地的にも欧州・海外とのつながりが容易です。 カナダの会社としてスタートした私たちにとって、オフィス間を直接行き来でき、フランス語と英語で簡単にコミュニケーションをとることができるのはとても重要でした。

パリ地方でのチーム作りや人材採用についての体験をお聞かせください。

Choose Paris Regionは、私たちのようなスタートアップが事業拡大において必要とする多くのことを提供してくれました。まず、パリ地方への進出に関する無料の説明会に参加できました。その後、新しいオフィス物件探しや融資方法、ビジネス慣行に関する手引きなど、さまざまな分野でChoose Paris Regionから多くの支援を受けました。

フランス人エンジニアとして、教育機関から知人、雇用者までさまざまなネットワークに頼れるのも幸運なことです。

パリ地方の最大の魅力は何ですか？

優秀な人材を集め、企業をつなげ、他の起業家と経験を共有し、小さな企業を財政的に支援するなど、 パリ地方はスタートアップが成長していくための多くのチャンスを提供してくれます。

パリ地方を3つの言葉で表現してください。

多様性、盛況、エキサイティング