ADPグループとChoose Paris Regionは、安全旅行チャレンジの募集の受賞者を発表しました。イルドフランス州当局の支援を得て、この企画は乗客の信頼を高めつつ段階的に航空交通を再開するという課題に挑むため4月27日に開始されました。
4週間に満たない期間で、世界中のクリエイティブな才能が結集し、31か国から300以上の応募がありました。最終選考に残った6つから、3つの受賞者が選ばれました。
イルドフランス州は、その経済を再始動する野心的な計画に取り組んでいます。空港業界ができるだけ迅速に回復するのを助けるために、州はその輸送インフラが公衆衛生上安全であると国際的パートナーを安心させたいのです。それが私達の企画の背後にある目的で、これによって私達の運営能力とパートナーと協力する意欲の両方を示し、現在の状況がもたらした課題に迅速に対応できます。イノベーションは私たちの再始動計画の主要な部分であり、私たちはそれを企画の中心に据えました」と、イルドフランス州知事ヴァレリー・ペクレスは言います。
ADPグループの会長兼CEOオーギュスタン・ドロマネは、次のように発表しました。「私達はすべてのパートナーとともに数週間で、私達の空港の公衆保健衛生の理想にもとづいた旅行者が信頼できるエコシステムを確立しました。この挑戦は新しいアイデアを与え、私達が繰り広げるべき新しいソリューションをくれました。この企画ともに、ADPグループは、航空交通、観光、経済のダイナミズムをできるだけ迅速に再確立したいと考えています。」
若い起業家志望者のソリューションは一貫してよく開発されており、新しい健康上の課題を克服するためにテクノロジーを適応させたり、場合によっては新たな考案さえもしています。
3つのカテゴリーのそれぞれについて審査員が選んだ受賞者は次のとおりです。
- 予防カテゴリー(151名応募)
CASPR(アメリカ):公共インフラの稼働中に継続的に病原菌を破壊するために酸素と湿度を変換する自然空気および表面消毒技術
- 検出カテゴリー(90名応募)
RUBIX S&I(フランス):臭いや微粒子の検出によって場所を消毒あるいは清掃する頻度と時間を分析する機能などを備えた多感覚多目的センサー
- 新しいサービスカテゴリー:(68名応募)
Vivoka(フランス):旅客の旅のさまざまなステージとすべてのインターフェースでインストールできる音声制御ソリューション
最終選考に残ったスタートアップOutsight(フランス)も高く評価されました。イルドフランス州当局とADPグループは、これをさらに活用し公衆衛生上の課題に対応するためにその技術を応用することを楽しみにしています。
これらの非常に有望なテクノロジーで、旅行中の最高レベルの公衆衛生安全の目標に達することができ、ADPグループの乗客に対する約束、つまり、質の高いサービスとスムーズでシンプルな旅行を実証します。
応募の中から3つの主要な傾向が浮かびあがりました。
- ソーシャルディスタンスとフェイスマスクの使用をリアルタイムで監視し、UVライトを使用して場所を消毒することにより、旅客の移動を簡単にしつつ新しい健康基準を適用する空港。
- 自然化学反応と新しいリアルタイムの空気の質のセンサーにもとづく空気と表面の消毒技術を介してターミナル内の空気の質を監視および制御する空港。
- クリック・アンド・コレクトオプション、さまざまな空港サービスと機能の音声制御、そしてIDを読み取るための超音波設備などの非接触インターフェースとサービスを備えた空港。
空港のみならず、候補者の技術と実験プロジェクトは、観光と輸送で働くすべての人に潜在的に有益である可能性があります。このため、審査委員会は、以下の異なるセクターの代表者で構成されました。審査員は、ADPグループの副CEOエドゥアール・アークライト(委員長)、イルドフランス州知事付デジタル技術イノベーション研究特別顧問ベルナール・ジリー、 エールフランスのパリ・シャルルドゴール空港ハブ部長兼地上運用部長ギー・ザックランド、フランス国鉄 の技術革新研究部長キャロル・デノー、アコールホテルズ・イノベーションラボの上級副社長フレデリック・フォンテーヌ、 そして、TAV 空港の副CEOフレデリック・ムレイド。
ADPグループの専門家チームと協力して作業をした後、この夏の時点で3人の受賞者は、パリの空港で製品とサービスを試すことができます。
「1か月間で、いくつかの刺激的で野心的なプロジェクトが世界中から送られ、旅客の旅を再設計し、空港に戻す信頼を高めるための強力なリソースを提供してくれました。私たちは、これらのあらゆる新しいアイデアを使って質の高い公衆衛生設備と優れた旅行者体験を組み合わせた空港の新しいモデルについて起業家と協力したいと考えています。そのため、3つの受賞者のソリューションは、今年の夏からパリで展開され、今後数か月で私達のネットワークのすべての空港に登場するかもしれません」とADPグループの副CEOエドゥアール・アークライトは述べます。、
「この募集を通じて、Choose Paris Regionの国際的な調達能力とADPグループの運営上の専門知識を組み合わせ、数百もの技術的提案を記録的な速さで分析できました。これらの提案により、旅行者を安心させ、このヨーロッパ第一の経済地域の経済再生に非常に現実的な貢献ができます。この 結果は、パリ地方の人々に奉仕するのに官民パートナーシップがいかに効果的であるかを示しています」とChoose Paris Regionの理事長フランク・マルガンは言います。
その他3つの最終選考に残った提案は次のとおりです。
Detektin(フランス):空港のセキュリティチェック中に乗客が荷物をおくトレイを紫外線で消毒する自動トンネル。
Outsight(フランス):距離、形状、対象サイズを測定することで人の往来を監視する3Dレーザースキャン。
Sitata(カナダ):保健上の注意、ストライキ、安全とセキュリティ対策、予防接種、推奨される投薬などに関する情報を提供し、人々が情報をうけつづけ、リスクを回避し、必要なときに世話係に連絡できる旅行のお供